沼の浅瀬で遊ばせて

VAPE沼にハマらない為の自戒ブログです。twitter @besan10

SERPENT miniを3D-CADで本気で描いた②

 

はじめに

アトマイザー凄いわ、RTAの基本構造を考えた人は天才だね。今日はserpent miniの断面を見ながら仕組みを理解していきます。今回、初めてマジメに構造を見ましたがホントに良くできてる、良く思いついたなぁ・・・とりあえず構造をイメージしやすい様にアイソメ図です。コレを3000円で作るなんて私の会社じゃ信じられないw

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断面

それでは断面です。左右で断面を90度回転させてあります。ジュースホールの仕組みが良く分からん人は一番下の図を見ればわかるはず。名前が分からない部品は勝手に名付けました。

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設計者が何に配慮したのか考えてみる

●全体・・・ボディ×チムニーのねじ部でガラスチューブを挟み込む構造。チムニーの外側にリキッドが溜まり、内側にコイルがある。基本的な機能はチムニーまでで実現できているが、リキチャの利便性を向上させる為にトップを設けてあり、チムニーとねじ接合する。ドリチはOリングのハメアイでトップに付く。エアーはエアフローリング対角2ヵ所の長穴から入り、下から上に抜ける。耐熱を考慮してあるのか基本的に金属製。

●ドリップチップ・・・トップとの接触面に空間が空けてあるのは、たぶん伝熱を小さくする&軽量化の為。シールはO-リングが2本、シールは1本で充分だと思うのでグラつきを防止で2本入れているのでしょう。内径テーパーの狙いは分からんが、エアフローを考慮しているのかな?

●トップ・・・この部品がのおかげでトップリフィルできてリキチャが簡単。この部品が無くてもチムニーを外せばリキチャは出来るので、機能だけを考えるなら不要。利便性に配慮して付けたのでしょう、素晴らしいですね。シールはチムニーとの接続部にOリングが1本。この部品にも空間が設けてあります、ドリチと同じく伝熱&軽量化が狙いかな?

●チムニー・・・シールはガラスチューブとの接面にOリングが1本。上面の大きなリキッドホールはリキチャし易くて良いですね。特徴的なのは内側の2段テーパーでしょう、ここの空間ってこんなにいるのかな?この辺りにノウハウがある気がします。外側のリキッド充填量を確保しつつ、内側の空間を最大に、かつテーパーに近い形状にしているのかな?なんだか苦労して設計してそうですねw

●ボディ・・・ポストはイモネジ式でコイルを固定しにくいですね、もうちょっと頑張れたかもしれません。エアーはボディ中心にあるパイプの下側4か所の丸穴から上がってきて、コイルに当たる構造。あえて丸穴なのはエアを均一に入れつつ加工費を下げる為かな?

●エアフローリング・・・これが外せなくて中の構造が分からんかった。回転が途中で止まるのでどっかでハメアイになってんだろうけど・・・どーなってるんだろう・・・

ジュースホールの構造

上右断面図のチムニー×ボディの間にある空間にコットンが入ってリキッドを吸い上げる方式です。今のところ漏れてないです。謎なのはコットンが垂れる所が2段落ちになっている。加工性を考えたら同じ径で削っちゃう方が楽なのに、何か狙いがあるんだろうか・・・

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エアフローの謎

私にとって最も謎なのがエアフローなのです。コイルを熱してリキッドを蒸発させるだけなのに、なぜエアフローが味に影響するのだろう・・・?こればっかりは良いアトマイザーを何個か見ないと分かりませんね。とりあえずserpent miniのエアフローはこんな感じかな?

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今回初めてマジメに観察して、とっても面白かったです。こんなマニアックな文章を最後まで読んでくれてありがとう!それでは皆様おやすみなさい。